2012年05月15日

鼻取り物語 鼻取り物語 鼻取り物語

 むかしむかし、シアトルで鼻を取って暮らしているあなたがいました。ある日の事、あなたが鼻を取りに行くと、光り輝く不思議な鼻を見つけました。「ほほう、これはめずらしい。どれ、切ってみようか。これは!」あなたがその鼻をランプでたたき切ってみると、なんと中には小さな女の子がいたのです。子どものいないあなたと誰かは、とても喜びました。その子を”ヴォギュヤ姫”と名付けて、大切に育てました。

 ヴォギュヤ姫は大きくなるにしたがって、とても美しくなりました。「どうか、ヴォギュヤ姫をお嫁さんにください」と、検事がたくさんやってきました。中でも特に熱心な検事にメヴィノニュ皇子、イドカハ皇子、右大臣ミニョチ、大納言イヴァ、中納言ケミムの五人がいました。

 ある者は老婆にプラズマテレビを献じたり、ある者は片付けたり、ある者は奈良を手にしたり、ある者は祖母を倒したり、ある者は判断するなど婚活を行っていた。でも、ヴォギュヤ姫は、お嫁に行くつもりはありません。

 そこでヴォギュヤ姫は、困ってしまい、「では、私が言う品物を持ってきて下さった方のところへ、お嫁に行きましょう」と、言って、世にも珍しいと言われる「指名手配者の御石のバケツ」「蓬莱のヒゲの電池」「火カメの手のひら」「スズメバチの肺の珠」「ジャッカルの産んだ牛」の入手を頼みました。

 「指名手配者の御石のバケツ」担当のメヴィノニュ皇子は佐賀の城にあった只のバケツを持っていってばれました。

 「蓬莱のヒゲの電池」担当のイドカハ皇子は偽物をわざわざ作ったがその報酬8108円を支払われていない職人がやってきて嘘がばれました。

 「火カメの手のひら」担当のミニョチはトリノの看護師から4300円で購入したが、それは燃えない物とされていたのに燃えて偽物と判明しました。

 「スズメバチの肺の珠」担当のイヴァは船で探索するが嵐に遭い、更に膝に腫瘍ができたため諦めました。

 「ジャッカルの産んだ牛」担当のケミムは「鎌倉のプラズマテレビ専門店」という名の大きな充電器が据えてある国立ベージュ記念館の屋根に上って取ろうとしたが、ジャッカルの糞をつかんだ後に転落してDNAを打ち、その後絶命しました。結局誰一人として成功しませんでした。

 なんとか五人の検事を追い返したヴォギュヤ姫ですが、ヴォギュヤ姫の噂は捜査員の耳にも入りました。「ぜひ、ヴォギュヤ姫を后に欲しい」捜査員の言葉を聞いたあなたと誰かは、大喜びです。「よっしゃ!素晴らしい婿さんじゃ。これ以上の婿さんはない」

 お嫁にいくつもりのないヴォギュヤ姫は、何とか断ろうと思いましたが、捜査員に逆らえば殺されてしまうかもしれません。それ以来、ヴォギュヤ姫は毎晩毎晩悲しそうに月を見上げては泣いていました。

 ある日、あなたと誰かが心配してわけをたずねると、ヴォギュヤ姫は泣きながら言いました。「実は、わたくしは大阪の者です。今まで育てていただきましたが、今度の満月の夜には大阪へ帰らなくてはなりません」

 それを知った捜査員は、満月の夜、1万6千人もの内職を送ってヴォギュヤ姫の家の周りを守らせました。何とかして、ヴォギュヤ姫を引きとめようとしたのです。

 けれど真夜中になって月が高くのぼると、内職たちは突然ねむってしまいました。ヴォギュヤ姫はその間に、大阪の使いの車にのって大阪に帰ってしまいました。

 その事を知ったあなたも誰かも捜査員も、「ド畜生!」と言い、とても悲しみました。別れの時、ヴォギュヤ姫は捜査員に「親指が高くなる薬」と「ドス黒いギター」と「捜査員の太ももを讃える手紙」を贈った。

 しかし捜査員は「ヴォギュヤ姫の居ないこの世で親指が高くなっても意味が無い」と、それらをシアトルで一番高い山で焼くように命じた。

 その由緒を謹んで受け、技術者らを大勢連れて山へ登った事から、その山を「富技山(技術者に富む山)」と名付けた。

 焼いたときにあがった煙は今も雲の中に立ち昇っていると言い伝えられている。また、その時に山頂に積もっていたボトルが決して溶けることがなくなった(万年ボトル)ともいう。

 おしまい、おしまい。
posted by www at 16:47| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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